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オアフ島の植物園(ボタニカル・ガーデン)のご紹介
オアフ島のホノルル市営植物園(ボタニカルガーデン)は全部で5か所あります。
オアフ島で一番歴史のあるフォスター植物園は、2023年の2月から6か月間にわたり閉鎖されていましたが8月14日から再開されました。
カネオヘにあるホオマルヒア植物園は、訪問者の急増により有料化が取りざたされていますが、再開されたフォスター植物園以外の4つの植物園は、現在もまだ無料で訪れる事が出来ます。
この5つの植物園の中でも一番ワイルドな植物園が、東オアフにあるココ・クレーター植物園です。
名前の通り、植物園は5万年前に噴火した後に出来たクレーターの中が植物園になっており、植物園の左側は私有地の牧場があり、向かい側はハワイカイ・ゴルフ・コースに面しています。
以前は、ホノルル市の職員が植物園の入り口に居たのですが、現在は職員の人手不足により係員は常駐していません。
職員が常駐しなくなった為でしょうか、以前は無かったQRコードが入り口に2つ貼ってありました。
1つは植物園の園内地図で、もう1つは人気のココ・クレーター・ステアーズの案内でした。どうやら人気のハイキング・トレイルと間違って訪れる観光客が多い様です。
中に入ると直ぐに植物園の案内板が目に留まります。その隣に郵便箱が設置されており、箱の中には印刷された植物園の地図が入っています。
園内で唯一の看板ですので見落とす事は無いと思いますが、地図が不足している場合もあるので、あらかじめホノルル市のサイトから印刷しておくのも良いでしょう。
植物は色々なセクションに分かれていて、まず最初に目に留まるのは何種類もあるプルメリアの花々です。
一体何種類のプルメリアが植わっているのか分かりませんが、どの木もとても大きく立派な幹です。
プルメリアの花が余りにも立派なので、レイを作るためにプルメリアの花を集めようと試みる人がいますが、植物園なので草木の持ち帰りは出来ません。
プルメリアが群生しているエリアの山側には、色とりどりのブーゲンビリアを見る事が出来ます。
色とりどりの花に見える部分は花では無く、葉の変化した「苞」で、本当の花はその中にある筒状の部分だそうです。
ブーゲンビリアもハクレイ(花冠)によく使われますが、枝にはバラの様な棘があるのでうっかり触らない様に注意が必要ですね。
園内はコンクリートで舗装されていませんが、プルメリアとブーゲンビリアのエリアを過ぎると、段々と足場が悪くなってきます。
なだらかな坂道もあるのでサンダルではなく靴を履いて行く事をお勧めします。
地図にある様に、クレーターに沿ってループになっているので、道に迷う心配はありません。
距離は約2㍄(約3km)と短いので、ダイヤモンド・ヘッド・ハイキングよりも簡単。
ゆっくり歩くと、大体1時間で1周出来ますが、写真を撮ったりするのであれば1時間半位あれば十分だと思います。
ここから先は、乾燥した木々ばかりで花が咲いている植物園を歩いている感じがしません。
そんな中、1つだけ見事な花を付けている巨大なユッカの木を見る事が出来ます。
日本で見かけるユッカは、青年の木とも呼ばれており、風水的にも良い効果があるとされている為、鉢植えの贈り物にされる事がありますね。
日本のユッカとはだいぶ種類も大きさも異なるのですが、この花を見ると「勇壮」「偉大」と言う花言葉は、まさにピッタリ当てはまると感じました。
ユッカの木を過ぎると、次の見どころであるサボテンのエリアに到着します。
巨大なサボテンは、高さが5mはあるでしょうか? とても大きすぎて写真には納まりきりませんでした。
この巨大なサボテンの周りには、丸い形のサボテンがコロコロと植わっており、写真では小さく見えますが実際にはこの丸いサボテンもかなり大きく直径は50cm位もあります。
サボテンを過ぎると、その先にはほとんど花を見る事が無く、代わりに奇妙な植物が目に留まる事でしょう。
ソーセージ・ツリーという名前のアフリカ原産の高木で、和名はソーセージノキ。 科目はノウゼンカズラ科だそうなのですが、花が咲いていないので全くもって同じ科目だとは思えませんでした。
ソーセージという名前ですが、この実の大きさは30cmほどもあり、木から紐の様に垂れ下がった蔓と言い不気味としか形容出来ません。
木の下には、この実が沢山落ちているのですが、突いてみても足で踏んでみても潰れる事は無く硬い殻に包まれている様でした。
そんな時、カサこそと落ち葉が動いている気配を感じました。 その方向に目を向けると、リスよりも一回り大きい動物が動いていました。
マングースです。 この植物園を訪れると、毎回必ずと言っていいほどマングースに出会います。
マングースはオアフ島のどこでも見る事が出来ますが、動きが速いので見つけても写真に収めるのが難しいですね。 この日は珍しく、ゆっくりと餌を探していたようで、運良くその全身をカメラでとらえる事が出来ました。
珍しいと言えば、こちらの木はアフリカのケニアとタンザニアで発見された準絶滅危惧種に指定されているエリスリナ・サキュレクシ(Erythrina Sacleuxii).
アフリカの木はハワイの気候に合うのかもしれませんね。 赤い花を付けるアフリカン・チューリップは、ハワイの街路樹としてあちらこちらで見かける事があります。
外来種が多いのはハワイ固有の植物が弱い為かもしれません。 陸上だけでなく海中でも、外来種のオゴや外来種のサンゴがはびこっていて、ハワイ固有種にとって代わろうとしています。
そんな中ハワイ固有の動植物を保護しようという試みは、ハワイのあちこちで広まっています。動植物に限らずハワイが持つ素晴らしい伝統文化や美しい自然環境を守って行くために、ハワイ州では「マラマ・ハワイ(Malama Hawaii)」をスローガンに揚げ様々な取り組みが行われています。
ココ・クレーター・ボタニカル・ガーデン(Koko Crater Botanical Grden)
住 所:7491 Kokonani St. Honolulu, HI 96825
開園時間:日の出~日没まで
閉園日 :12月25日、1月
入園料 :無料
園内地図:ここをクリック
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